こんにちは。
【CADのプロフェッショナル集団】ダイテックス 川崎オフィスのUです。
今回は、私が行っている仕事内容をお届けいたします。
私が現在従事している案件は「レンジフードの開発」になるのですが、
製品設計するうえで、CADで作業している時間の次に多いと言っても過言ではない作業があります。
ググることです。
そうです、かの有名なgoogle先生です。
ここでまず先にあえて言いましょう。
「設計はgoogleである!」と。。。←今回の格言です、ここ、入社試験に出ます。
どんな時にgoogle先生が登場するのか、今回はレンジフードの一部品をピックアップして、形状決定、製造までの一連の作業の流れをご紹介します。
「整流板を固定するラッチ部品の設計」
① 大まかな構造の案出しをする。
この段階では本部品の要求機能から、大体の構造をイメージしていきます。
このフェーズでは、チームメンバーも交えてアイディア出しをしますが、
手書きでポンチ絵を書いて、イメージを共有することが多いです。
世の中にある機構を参考にアイディアを出すことも多いです。
今回はスプリングを組み込み、受けとなるコマを摺動させる構造としました。
② 粗々の形状データを作成
主案となる大体の構造が決まったら3DCADで形状を作っていきます。
形状を作る上で、以下のようなことも並行して考えます。
● 必要強度の策定
この部品にどれだけの荷重がどんな条件で掛かるか、を考えます。
要求強度を満足できる形状としましょう。
材料力学?強度計算のやり方を覚えてない?大丈夫!ググれば必要な公式が出てきます。
● 材質選定
要求される強度を満足できる材質を形状と合わせて決めていきます。
材料特性が解らない??大丈夫!ググりましょう。きっと最適な材料が見つかるはず。
● 加工方法策定
板金曲げ?プレス?切削?鋳物?ダイカスト?想定ロット数などから製造原価も踏まえて、加工方法を決めていきます。
加工方法によって形状も変わってくるので。
それぞれどんな加工方法なのか、、、そうです!ググりましょう。
③ 部品の選定
中に入れるスプリングの選定を行います。
中のスペースは限られるので必要なばね力を満足するサイズのスプリングを選定します。
ばね力の計算??そんなもの覚えてなくてもググれば出てきますよ!
必要なばね力が計算出来たら、「スプリング」でググって最適なサイズ、ばね力のスプリングを選定しましょう。
④ 表面処理の考察
使用環境から、どんな表面処理にするか考えます、塗装?メッキ?化成被膜化処理?
ここまでくればどうするか、皆さんもうお解りですよね?それぞれどんな特性があるのか、
さぁ!!ググりに行きましょう!!
自分が欲しい特性の表面処理が決まれば、この部品の設計はゴール間近です!
⑤ 試作作成
出来上がった構造にて、試作を制作します。以下のような作業が発生します。
「図面作成」「制作依頼」「製造側視点での課題抽出」
極論、図面の書き方もググればJISを元にした書き方が出てきますしね。
⑥ 試作組立
出来上がった部品を試作機に組み込んで課題を抽出します。
⑦ 購買先の選定
購買担当部門に部品の仕様をインプットして、製造業者を選定して貰います。
● 図面をもとに、製造業者と打ち合わせ実施。
● 製造側からのリクエストを反映。(図面修正)
⑧ 出図
どんな製品も結局は、一つ一つの部品の組み合わせなので、上記のような作業を部品の数だけ繰り返すだけです。
どうです?
google先生がいれば怖くない!そんな気がしてきませんか?
【株式会社ダイテックス】
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