こんにちは。
【CADのプロフェッショナル集団】の教育担当です。
今日は樹脂材料について、簡単に取り上げます。
当社には3Dプリンターがあります。
熱溶解積層方式というタイプのもので、
線状の樹脂材料を熱で溶かして、積み上げて造形します。
当社がよく使用する材料はPLAとABSです。
PLAとは「ポリ乳酸」のことを指します。
「プラスチック」の「プラ」ではありません。
ABSとは、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの略。
アンチロック・ブレーキ・システムもABSと混同しないように。
いずれも特徴があり、
この2つを相対的に比べると、次のようになります。
PLA… 出力温度が低温、反りにくい、硬い、靭性に乏しい
ABS…出力温度が高温、反りやすい、加工しやすい、靭性がある
それぞれ特性を生かし、次のような目的で使い分けます。
PLA…デザインの形状確認のために造る。
後加工の少ないもの、大きいもの、摩耗させたくないものを造る。
ABS…後加工で研磨するもの、稼働するもの、プラモデル、などを造る。
設計において、材料選定はとても重要です。
材料の選定がまずかったために、ものが壊れてしまうことがあります。
設計に携わる人ならば、材料の知識を深め、活用し、設計力を高めていきたいものですね。
【株式会社ダイテックス】
機械設計・CAD アウトソーシング事業
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