皆さんこんにちは。
教育グループ発信のコラム、『DX 寺子屋』、第16回です。
今回のコラムは、第14回に引き続き、3DCADモデリングの基本、フィーチャーについて②です。
【第14回でのお話】
・フィーチャーには、大きく分けて2種類ある。
① 単純な形状を表すフィーチャー
② 形状に対して加工(丸みつけ等)を行うフィーチャー
・3Dモデリングの形状作成の基本的な流れ
① で単純な形状を積み重ねて形状を作り、
② で形状の加工を行い、最終的な形状を作る。
・①単純な形状を表すフィーチャー4種
今回は『②形状に対して加工(丸みつけ等)を行うフィーチャー』についてご説明します。
今回お見せするのはこの5種類です。
・②形状に対して加工(丸みつけ等)を行うフィーチャー5種
※フィーチャーの名称はCADによって異なりますので、こちらでは上記の名称を使用します。
これらのフィーチャーは、既にある形状に対して加工を加えるものです。
そのため、何らかの形状が無いと作成できません。
今回はこの直方体をベースにしてお見せします。
【フィレット(ラウンド)】
ピンク色で表示されているのが、加工された部分です。
角や隅の部分に丸み(正接形状)をつける加工で、フィレット、ラウンドの他に角R(あーる)とも呼ばれます。
今回は、赤いエッジにフィレット(ラウンド)を作成しました。
エッジを挟み、隣り合う2つの面それぞれに正接した丸みがつきます。
今度は、既に丸みのついている下のような形状にフィレット(ラウンド)を作成してみます。
フィレット(ラウンド)には、『正接しているエッジには、滑らかにつながったフィレット(ラウンド)がつく』という特性があるので、下図のような形状が作成されます。
第15回 フィーチャー作成順序でフィーチャーの作成順序についてお話をしました。
そちらと同様にフィレット(ラウンド)も、つける順番次第で出来上がる形状が変わってくるのですが
これについては長くなってしまうので、また別の機会にお話しします。
【面取り】
角や隅に面取りの形状を作成します。
上のモデルは、赤いエッジにC面取り(面取り角度が45°)をつけたものです。
C面取り以外にも、角度や深さを指定して面取りを作成することができます。
【シェル】
今ある形状に対して肉厚を付けていく機能です。
上のモデルは上面を解放面に指定しており、解放面を指定しない場合は中空形状になります。
第15回 フィーチャー作成順序でも説明しましたが、シェルをどのタイミングで行うかで効率が変わってきます。
下図のような形状を作成するとします。
この場合、シェルを行う前にこのようにフィレット(ラウンド)をつけておくことで
丸みの形状にも厚みがつきます。
もしも先にシェルを行ってしまうと、外側内側それぞれにフィレット(ラウンド)を作成する必要があるので、
効率が悪くなってしまいます。
【ドラフト(勾配)】
抜き勾配を作成します。
勾配をつける面と勾配の角度基準となるアイテム(エッジor面)を選択して作成します。
基準側の寸法を維持した状態で指定の抜き勾配を作成します。
【穴】
穴加工を作成します。
穴の種類は様々で、
下の図のように、キリ穴やザグリ穴を作成することもできます。
他には、めねじ加工を行うこと等もできます。
以上、『形状に対して加工を行うフィーチャー』5種類についてご紹介しました。
『2次元平面に書いた図形から単純な形状を作るフィーチャー』にこれを加えると、モデル作成の幅はかなり広がります。
複雑な曲面で構成されるような形状でなければ、ほぼ、これらを使用して作成できるでしょう。
以前の回にも書いたように、フィーチャーはモデリングの基本です。
これらのフィーチャーの特徴を理解し使いこなして、意図した形状を作成していきましょう!
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